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ステンレスネットワーク
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ステンレスについて本文
U ステンレス鋼の種類(特性・用途)
元素 分類 特徴 種類
Cr
(クロム系
ステンレス)
マルテンサイト系 耐食性低い SUS403 SUS410 SUS420J2など
フェライト系 軟質で耐食性高い SUS430 NSSC180 JFE443CT NSS442M3など
Ni-Cr
(ニッケルクロム系
ステンレス)
オーステナイト系 耐食性・加工性高い SUS304 SUS301 SUS303 SUS316など
二相系 高耐食 SUS329J1 SUS329J3 SUS329J4など
析出硬化系 耐食性高く、硬化性も有り SUS630 SUS631 SUS631J1など

@マルテンサイト系

** 磁石につく。

このステンレスは焼き入れにより硬化するため、成分と熱処理条件を選ぶことにより広範囲の性質が得られる。棒鋼、平鋼の形状で使用されることが多い。

用途⇒ノズル ポンプシャフト タービンプレートなど

Aフェライト系

** 磁石につく。

このステンレスは熱処理により、硬化することがほとんどなく、焼き鈍し状態で使用される。

Niなどオーステナイト形成元素をあまり含まず、800℃程度の温度でフェライト相となるステンレスである。

Crが多くNiがゼロである。熱伝導率が高く耐食性があるが、溶接が難しく低温で割れやすいなどの欠点がある。

用途⇒自動車モール 排ガス浄化用 業務用冷蔵庫 温水機器 化学プラントなど。

Bオーステナイト系

** 磁石につきにくい。

このステンレスは一般に延性・靭性に富み、深絞り・曲げ加工など冷間加工性が良く溶接性も優れている。

用途⇒家庭用品 食品工業 薬品工業 建築用 原子力発電など

C二相系

** 磁石につく。

オーステナイトとフェライトの二つの金属組織(二相)を持つステンレスです。

フェライトとオーステナイトのほぼ中間の物理的な性質を持っており、耐応力腐食割れ性に優れ、強度も高い。

用途⇒化学プラント装置など

D析出硬化系

** 磁石につく。

Cr・Niの主要元素の他にAI・Ti・Cuなどの析出硬化性元素を添加したステンレスです。軟化状態で加工後、熱処理(時効処理)により、析出硬化させるので加工も比較的容易です。マルテンサイト系よりは溶接性が良い。

用途⇒ジェットエンジン部品・ポンプ・シャフト・スプリングなど

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