stainless steelと言う英語は直訳すればステンレス鋼であり、これが日本での正式名称となります。
ステン(錆び)レス(ない)スチール(鉄)=錆びない鉄という意味になりますが、実際には錆びにくい金属という意味になる。
ステンレスがさびにくい理由は表面に薄い不動態皮膜(クロムの酸化皮膜)と言われる保護膜が出来る為であるが、環境が変わるとかその不動態皮膜が破壊された場合には、耐食性が失われ錆びてしまうことがあります。
ステンレスとは鉄を50%以上を主成分とし、それ以外の合金元素が50%以下の物を呼ぶ。
鉄にCrを添加するとさびにくくなるが、10%程度では効果が薄い。(Crが増すほどさびにくくなる。)
JISで最もCrの少ないステンレス鋼はSUS410Lで、Crの成分規格は11.00〜13.5%。残りはほとんどが鉄である。逆に最も鉄が少ないステンレス鋼はSUS836LとSUS890Lである。
その成分は25Cr-20Ni-5Mo-(1.5Cu)であるが、各成分には数%の範囲があり、下限近くの成分で溶解されるため、50%以上の鉄を含む材料となる。
鉄が50%を切るようになるとステンレス鋼とは呼ばず合金と呼称する。